亜鉛で元気

脱毛の悩み

人間の毛髪は平均約10万本。健康な人でも毎日50~100本が自然に抜け、また新しい毛が生えてきます。この周期をヘアサイクルといい、男性も女性もほぼ2~5年ですべて抜け替わります。ヘアサイクルは毛穴ごとに違うので、健康な人は順に生え替わりながら毛髪量を保ちますが、徐々に毛髪が淋しくなって焦りを感じる男性は少なくありません。
脱毛は原因ごとに症状も対処法も異なり、生活習慣の改善や医師による治療で改善できるタイプもあります。

脱毛の症状と原因

脱毛とひとくくりにいっても原因はさまざまです。例えば、脂漏性脱毛症や粃糠(ひこう)性脱毛症のように皮膚炎から起こる脱毛もあれば、甲状腺機能低下・亢進症のように病気が原因の脱毛もあります。 もっとも多いのは男性型脱毛症(AGA)で、男性ホルモンの作用でヘアサイクルが乱れて、額の生え際の後退や頭頂部からの脱毛をきたします。日本人男性におけるAGAの割合は、20歳代は10%、30歳代は20%、40歳代は30%、50歳代以降は40%以上というデータが報告されています1)

1)板見智:日本人成人男性における毛髪(男性型脱毛)に関する意識調査.日本医事新報 4209: 27-29, 2004

脱毛と亜鉛の関係

亜鉛は髪の毛にとってとても重要な栄養素(ミネラル)で、脱毛症に以下のような影響を与えていると考えられています。

  • 亜鉛は髪の毛の90%を占める「ケラチン」というたんぱく質の合成・分泌に関与しているので、不足するとケラチンが合成できなくなり、脱毛が生じる可能性があります。
  • 脱毛に深く関与する活性型男性ホルモン「ジハイドロテストステロン」は、「5αリダクターゼ」という酵素が働いて、「テストステロン」というホルモンから作られます。亜鉛はこの5αリダクターゼの活性を抑制し、ジハイドロテストステロンによる脱毛を阻止する可能性があります。

脱毛の予防、改善には、毛髪と頭皮の清潔、睡眠時間の確保、バランスのよい食生活など、生活習慣の見直しが必要です。食事では亜鉛をはじめ、ビタミンB群・C、鉄、銅のように毛髪に欠かせない栄養素を含む食品を取り入れて、脂肪分の多い食事や菓子類、刺激物を控えめにすることが大切です。

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